新連載・ランナーコンディショニング始めます


ランナーの故障を未然に防ぐ”コンディショニング”文化を広めたいパーソナルトレーニングサロンB-station代表の奥野です。

2022年になって10日ほど経ちました。

新たな思いを胸に抱えているのですが・・・
忘れてしまわないうちに書き始めようと思います。

目次

陸上長距離の選手と関わる中で

陸上長距離の選手(実業団所属)への身体づくりに関わって8年目を迎えようとしています。

この種目、ここ数年間で一気に記録が向上してきています。
今年もニューイヤー駅伝(全日本実業団対抗駅伝)を観ていましたが、高速化には目を見張るものがあります。

箱根駅伝の大会記録、ならびに全区間の最高記録は、2019年以降に全て更新されています。
※ちなみにこの大会は関東の大学生ですね

このスピードアップの大きな要因の1つとして「厚底シューズ」が挙げられます。
ランニングやマラソンに興味がない方にとっては「???」という感じだと思いますが。

大きな特徴は「ソール部分が厚く、カーボンプレートが入っている」という点。
そうすることで、推進力が得やすくなり、スピードが上がりやすくなるというわけです。

厚底シューズによる故障リスク

一時は入手困難になるほどでしたが、今は市民ランナーでも気軽に買えるようになっています。
ただ、この「厚底シューズ」扱いが要注意な代物でもあります。

↓つい最近、このような記事が掲載されていました↓
厚底シューズの故障リスク…接地時間減って衝撃大、青学大・原監督は「ケガの場所が変わった」

厚底シューズの開発競争が続く中、最近は厚底特有のケガの懸念も顕在化してきた。厚底は記録の伸びに大きく貢献してきたが、登場から5年近くがたち、リスクも併せ持つ現実が浮かび上がっている。(工藤圭太、後藤静華)

今年の箱根駅伝を制した青学大の原晋監督は、「今までは下腿(かたい)部のケガが多かったが、最近は厚底の影響で、でん部回りの故障が増えている」と話す。今回の箱根出場校の中でも、大腿骨や股関節周辺のケガに苦しむ選手が多く見られた。

早大スポーツ科学学術院の鳥居俊(すぐる)教授(スポーツ医学)がシューズによる接地時間の差を調べたところ、薄底より厚底の方が約3%短かった。さらに選手約400人を対象に行ったアンケートでは、厚底を履いた期間に股関節付近をケガした選手の割合が、厚底を履いていなかった期間と比べて2倍超となった。鳥居教授は「3%は有意な差で、接地時間が短くなると1度ごとの衝撃は大きくなる。スピードが上がれば接地時間はもっと短くなる」と語る。

また、あるレース後に厚底を履いた選手たちをMRI(磁気共鳴画像)検査したところ、股関節周囲に炎症を起こしている選手が多かったという。鳥居教授は「厚底はレース後半になっても脚が止まらず走れる傾向があるが、筋肉が疲労して支えが弱くなると骨がぐらつき、大腿骨と骨盤が衝突を起こす。骨盤のズレも誘発し、仙骨などの骨折も生じているのでは」と分析する。

また、若年層への影響について、鳥居教授は「成長軟骨が残っている状態では骨の発育に影響する可能性もある」と指摘。昨年12月の全国高校駅伝の男子で2連覇を果たした世羅(広島)の新宅昭二監督も、「厚底はタイムが出てすごいと思っていたが、最近はケガの危険性も感じている。練習でも頻繁には履かせないようにしている」と明かす。

ただ、厚底は試合では欠かせない「武器」となっているのも事実だ。鳥居教授は「普段から鍛えていない一般ランナーは、思わぬケガをするリスクがある。トップ選手も練習によって薄底と履き分けたり、股関節周囲や体幹を鍛えたりするなどの対策が必要だ」と話している。

ケガのリスクとどう向き合うか

シューズが変われば、地面との関係性は変わります。
地面との関係性が変われば、身体の使い方は変わります。
身体の使い方が変われば、負担の掛かり方は変わります。

それが上記の記事に書かれている“ケガのリスク”という部分ですね。
※ずっと以前から懸念されていたことではあります

私が関わっている実業団選手たちも「厚底シューズ」を使用している中で、故障や不調に悩むケースが見受けられます。

陸上長距離を生業としているトップ選手、しっかりと身体を作っているランナーでもそうなのです。

これが市民ランナー、一般のランニング愛好家の方々だとどうでしょうか?
もちろん個人差は大いにありますが、故障(=ケガ)のリスクは結構高くなると思います。

履かないではなく、履ける身体に

だからと言って「厚底シューズ」を履くな!と、言いたいわけではありません。
記録向上を目指しているランナーにとっては、やはり良い武器を使いたいですよね。

なので、トレーナーである私からの提案は・・・

『故障(=ケガ)をしない身体をつくろう!!』

ということです。

走る練習はするけど、それ以外はあんまり・・・という市民ランナーって結構多いんです。
ウォーミングアップやクーリングダウンも、軽くやってる程度というケースも。。。

走っていく中で少しずつ身体を温めていって・・・
終わったら汗を流して、美味しいご飯やお酒を・・・

という気持ちも分からなくはないのですが、これだとやっぱり良くないです。
(皆さんも重々、分かっていることだと信じていますが)

それに、走る練習というのは“スキル(技術)”を高めるための手段です。
走るスキルを支えているのは“フィジカル(身体)”です。

この“フィジカル(身体)”を蔑ろにしてしまえば、やはり“ケガのリスク”は高くなります。

【走るばかりではなく、身体づくりにも取り組もう!】

というのが、私からお届けしたいメッセージです。

ランナーの故障を減らす『Runコン』

少し長くなってしまいましたので、まとめましょう。
これから『新しいテーマ』で記事を書いていきます!

そのテーマ名は・・・

『Runコン』

大丈夫だと思いますが・・・“ラン婚”ではないですよ。
(調べてみたら、そういうのが出てきたので一応・・・ね)

『ランナー・コンディショニング』です!

ランナーの故障(=ケガ)を減らしたい。
この思いを持って、色々と記事を書いていく予定です。

実際に実業団選手に指導しているエクササイズも紹介できればと思っています。

そして、私も市民ランナーの端くれなので、その辺りの実経験も踏まえつつ・・・。
逆にこういうことを知りたい!というのがあれば、個別でご連絡くださいね。

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